SLDのように、表面的には分かりにくい(問題なく力を発揮できる分野がある)困難性を持つ子どもたちは、的外れな叱責や無理な努力を強いられていることが多く、結果としてたくさんの不利を背負わされてしまいがちです。
私自身も、通常学級の担任時代には、このような学びにくさを認知できずに、「がんばればできるはず」「やる気がないからできないだけ」と考えて無理にがんばらせようとしたり、お家の方に協力を求めたりした失敗があります。
通級指導教室を担当して、導き出した答えは、「早めの理解と支援が必要」ということです。SLDの子どもは、一人一人の困り感が違います。ある子どもは、目で見て理解することが得意、ある子どもは、順序良く少しずつ説明すると分かる等々。まずは、理解、そしてその子どもに合った早めの支援が重要であるということです。
お子様が、挫折感を味わったり自信や意欲をなくしたりする前に、少しでも早くストレスのない学習の仕方を学んでもらいたいと思います。
1957年 茨城県下妻市生まれ
青山学院大学法学部卒業
下館市立川島小学校で新規採用後、公立小中学校で、計36年勤務。その間、
○ 教務主任歴 4年
○ 進路指導主事歴 2年
○ 生徒指導主事歴 7年
○ 研究主任歴 11年
○ 特別支援教育指導歴 9年
○ 通級指導教室指導歴7年
○ 特別支援教育コーディネーター歴 6年
○ 2006年 教研連全国集会茨城県代表発表(生徒指導)
○ 2009年 茨城県教育研究会研究論文優良賞(算数)主題「活用する力を育てる学び合いの授業」
○ 2014年 茨城県教育委員会・日本教育公務員弘済会教育に関する論文優良賞(特別支援教育)
主題「学びにくさをもつ全ての児童が必要とする支援の在り方-LD児に対する通級指導教室の実践を通して-」
・公立学校教諭小二普
・公立学校教諭中一普,高二普(社会)
・特別支援学校教諭「知的障害」「肢体不自由」
ガーデニング
「困難の中に機会がある」 アインシュタイン